エンジンのオーバーホールなどダイナミックな整備が楽しい!

整備士
整備士 K・Tさん 38歳

本社整備工場勤務。以前はカーディーラーで整備士として働いていた。ロードバイクとジョギングが趣味で、毎年、岡山マラソンを走る。

好きな整備の仕事と家族との時間を
両立したくて、転職を決意。

自動車整備に興味を持ったのは、大学生の頃。中古のミニクーパーを買ったのですが、古い車なので修理や整備にお金がかかります。そのため自分で整備しようと思ったのですが、素人にできるはずもありません。それでも、大好きな車を、どうしても自分で整備したいという気持ちが高じて、本格的な技術と知識を身につけようと大学を中退。職業訓練校に入って、2級整備士の資格を取得しました。

卒業後は小さな整備工場を経て、カーディーラーに入社。整備士の仕事にはやりがいを感じていたのですが、ディーラーは土日が休みではないし、納車が立て込む2,3月は長時間の残業になることも珍しくありません。そのため、家族との時間がなかなか持てないのが悩みでした。また、そのディーラーは10年ほど勤めると営業に職種が変わることが多かったので、整備士を続けたいという気持ちから、営業への職種転換を勧められる前に転職したいと考えるようになりました。仲のよい近所の人にその話をしたところ、たまたまその方の知人が福山通運に勤めていて、そのご縁で入社させていただくことになりました。

二人一組で作業をするから
新しい知識や技術を身につけやすい。

現在は、広島県福山市の整備工場で、大型、中型、小型トラックの整備や点検、修理を行っています。フォークリフトの整備も行うこともあります。

整備士としては、カーディーラーの整備を行っていたため、10年近いキャリアがありましたが、大型車を扱うのは初めて。今まで扱っていた乗用車とはまったく勝手が違うので、戸惑うこと、覚えなければいけないことがたくさんありました。まず、エンジンがまったく違う。乗用車を扱っているとディーゼルエンジンを触ることはほとんどないので、福山通運に入って大型トラックやフォークリフトのエンジンに触るのは新鮮でした。

技術や知識は、自分で勉強するのも当然ですが、福山通運では二人一組のペアで仕事をするので、パートナーとなる先輩や同僚から教えていただいたり、パートナーの作業を見て覚えるチャンスが多くあります。ペアは1年ごとに替わるため、いろいろな方たちと仕事をすることになり、それぞれの方が持っている知識や技術を吸収できます。そのおかげで、整備士としてずいぶん成長できたと思います。1年目と2年目は先輩社員と組ませていただいたので、技術はもちろん、大型車整備ならではの心構えも教えていただけました。特に印象に残っているのは、高速道路で長距離を走る大型車は細心の注意が必要だということ。ちょっとした不具合が大きな事故につながる可能性があります。特にブレーキやハンドルの故障は、ドライバーはもちろん、周囲の人の命にも関わることだから気を引き締めて整備をしないといけません。そのことは基本中の基本なので、私よりキャリアの浅いメンバーとペアを組むことになった今では、私から積極的に後輩に伝えるようにしています。

家庭と両立できる働きやすい環境
だからこそ、向上心も増していく。

整備の仕事は全て好きですが、特にやりがいを感じるのはエンジンのオーバーホール。福山通運に入る前に扱っていた乗用車の場合、エンジンは壊れたら取り換えることがほとんどなのですが、大型トラックのエンジンは修理しながら使い続けるもの。大きなエンジンを分解して、故障した部品を取り換え、組み直す。そのエンジンが始動した時には、やり遂げたという大きな達成感があります。また、フォークリフトの整備をしたり、ごくたまにですが、荷物の仕分けを手伝うこともあります。こうした運送業ならではの仕事も、気分転換になって、私は好きです。転職の動機になった土日休み、残業の少なさなど、整えられた待遇面のこともあり、とても仕事がしやすい環境だと思います。

整備する自動車は常に新しくなるので、そのたびに新しい知識や技術を学ばなければなりません。最近では電子化が進んでいるので、学ばなければならない範囲も広がってきました。大変ですが、新しいことを学ぶのはとても楽しいです。自動車メーカーや陸運局が主催する技術講習にも積極的に参加するようにしています。勉強を続けて、自動車検査員や1級整備士など、取れる資格は全部取りたいと思っています。新しい技術を常に吸収して長く今の仕事を続けたい。やりがいのある仕事と働きやすい職場環境があるからこそ、こうした向上心も増していくのだと思います。